”IELTS Experts”とは、IELTSの運営団体から認定された専門家たちのことです。IELTSで高スコアを目指すためには、専門家のアドバイスをもとに練習を重ねることが効果的です。
IELTSスピーキングテストの流れ
ペーパー形式でもコンピュータ形式でも、IELTSスピーキングテストは試験官と1対1の対面形式で行います。
スピーキングテストは3つのパートに分かれています。さまざまなトピックに関する試験官からの質問に答え、自分の意見を伝えながら適切に話を広げる力が各パートで試されます。
まずは各パートの内容を把握しておきましょう。
【パート1】受験者自身に関する質問や日常生活に関する質問(4〜5分)
試験官と受験者がそれぞれ自己紹介をする
パスポートで本人確認をする
家族、仕事、勉強、趣味などについての試験官からの質問に答える
【パート2】スピーチ(3〜4分)
試験官から、スピーチのトピックと言及すべきポイントが書かれたカードを受け取る
1分間でスピーチの準備をする
2分間のスピーチをする
スピーチ後、試験官からの質問に答える
【パート3】ディスカッション(4〜5分)
パート2のトピックで述べた内容についてより深い議論をする
①返答を暗記しないようにしよう
自分が答える内容をあらかじめ暗記するのは避けましょう。受験者が答えを暗記してきているかどうかは、試験官に伝わってしまいます。
暗記した内容では受験者の英語力を正しく測定できないため、バンドスコアが下がってしまう場合もあります。返答の丸暗記は避けましょう。
②無理に難しい単語を使わないようにしよう
語彙力があることを試験官にアピールするために、難しい単語を使いたいかもしれませんが、これはおすすめしません。難しい単語は使い方を間違えやすく、また正しく発音できない恐れもあります。
意味を十分に理解していて、使い慣れている範囲のボキャブラリーで話すようにしましょう。
③幅広い文法構造を使おう
受験者の英語力は以下の4つの評価基準で測定されます。
流暢さと一貫性
語彙力
文法知識と正確さ
発音
文法の知識があることをアピールすることで、IELTSの評価基準を満たすことができます。
「単文」と「複文」を使い、幅広い種類の構造で文章を組み立てるようにしましょう。「単文」とは、1つの節(S+Vの組み合わせ)が含まれる文です。一方で「複文」とは、2つ以上の節が含まれる文です。
単文:I recognized him.
複文:I recognized that he is my old friend.
複文では、recognizedした詳細がわかります。このようにシンプルな文章に「誰が」「何を」などの情報を付け加えた文章にすることで内容に厚みができ、「文法知識と正確さ」の評価基準を満たすことに繋がります。
また、時制の文法を正しく使うためには、過去・現在・未来など異なる時間軸の内容を話す練習をしましょう。
自分が話した英語の文法のミスに気づくためには、自らの声を録音したり、友達に協力してもらったりすることが効果的です。文法のミスに気づいたら、正しい文法に直して言えるように復習しましょう。
④ネイティブのような発音で話す必要はない
英語はイントネーションが大事な言語です。正しい発音が伴っていないと英語として通じない場合もあるので、正確な発音を心がけましょう。インターネットや電子辞書で単語やフレーズの音声を聞いて、正しい発音を練習することが効果的です。
とはいえ、ネイティブのような完璧な発音を目指す必要はありません。大切なのは「伝わる発音」です。IELTSの試験官はさまざまな国出身の受験者と面接をする機会があるため、受験者が話す英語に多少の訛りがあっても聞き取ることができます。
スピーキングテスト本番では日々の発音練習の成果を出せるよう、自信をもって話してください!
⑤考えるための「間(ま)」を取ろう
自分の発言の内容を考えるための間を取ることはマイナスにはなりません。試験官も質問をする際は適度な間を入れます。考えるための時間がほしいときは、以下のようはフレーズを使いましょう。
That’s an interesting question.
(おもしろい質問ですね。)
I have never thought about that, but….
(考えたことがありませんでしたが….)
Let me see.
(そうですねえ。)
That’s a good point.
(それは重要なポイントですね。)
That’s a difficult question, but I’ll try and answer it.
(難しい質問ですが、答えてみます。)
Well, some people say that is the case, however I think….
(そうですね、そのように言う人もいますが、私は….だと思います。)
Let me think about that for a minute.
(少し考えさせてください。)
⑥「間」を埋める言葉に注意しよう
1つ前のアドバイスで、考える時間を稼ぎたいときに使えるフレーズを紹介しましたが、逆に時間を稼ぐ際に使わない方がいい言葉もあります。
日本語でいうところの「えーと」などにあたる、以下のような言葉は使わないようにしましょう。
Like
You know
Umm
Ahh
Ehh
Well
Yeah
⑦話を広げて長めに話そう
試験官の質問に対してひと言で答えるのではなく、話を広げて長めの返答をするように心がけましょう。ひと言で答えてしまうと、受験者がトピックについて詳しく話す英語力がないと思われてしまいます。
試験官から、さらに話を続けるように”Why?”などと促された場合は、自分の意見などを詳しく話すようにしましょう。
⑧笑顔で話そう
笑顔は緊張をほぐし、話しやすくする効果があります。
口を大きく開けて笑顔で発声することで声のトーンも明るくなり、試験官に伝わりやすい発音になります。クリアな発音ができる力のアピールにもなるので一石二鳥です。
⑨感情を込めて話そう
会話をするときは単調にならないように気をつけましょう。平坦な口調で話してしまうと、話のどこが大切なのか試験官に伝わりにくくなってしまいます。
キーワードとなる単語を強調して言うことで感情を示し、魅力的な話し方を目指しましょう。また、一文一文の区切りを明確にして、わかりやすく話すことを心がけましょう。
感情を込めて話すコツは以下の3つです。
大事な単語を強調する
一文一文の区切りを明確にする
ジェスチャーを使う
⑩よく出るIELTSのトピックに慣れよう
IELTSスピーキングテストのパート2では、与えられたトピックに対して2分間のスピーチを行います。よく出るトピックに関するボキャブラリーを事前に学習しておきましょう。友達や家族に英語のスピーチを聞いてもらうことも効果的です。
以下のトピックが頻繁に出題されます。
Tourism and travel(観光、旅行)
Education(教育)
Transport(運送)
Environment(環境)
Family life(家族関係)
Sport and recreation(スポーツとレクリエーション)
Crime and punishment(犯罪と罰則)
The internet(インターネット)
Advertising and retail(広告と小売)
まとめ
10個のアドバイスをもとに練習を重ねることで、スピーキングテスト本番に備えましょう!皆さんのIELTS受験を応援しています。
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