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IELTS頻出単語集を作る

まずは単語集を作ってみましょう。ChatGPTを始めるのに一番シンプルで簡単かと思います。

ChatGPTの入力ボックスに、下記の指示文(以下、プロンプトと呼びます)をコピー&ペーストして、Enterを押してみてください。

プロンプト:

『IELTSによく出る単語を10個、日本語訳と一緒に表形式でリストアップしてください』

変更・追加する

・『単語』の箇所を『名詞』『動詞』『形容詞』『副詞』などに変えて、品詞しばりにする

・『日本語訳と』の箇所に『同義語』『例文』『発音記号』などを追加して、最強の単語集にする

文法を磨く

IELTSのスピーキングやライティングの採点基準の25%を占める文法。そう言われなくても、IELTSにおける文法の大切さはみなさん十分に知っているでしょう。文法を伸ばすには、

①知識を理解する 

だけではなく、

②問題を解いて定着させる

というのが大きなポイントになります。特に、スピーキングやライティングといったアウトプットが必要とされるIELTSでは、文法を「使える」レベルになっておくのは必要ですね。

そこで、ChatGPTに問題を作成してもらいましょう。自分の弱い文法項目だけ集中して作ってもらったりなども自由にできます。

プロンプト1:

『英語中級者向けに、関係代名詞の問題を5つ作ってください。空欄穴埋めで選択肢が4つでお願いします。』

プロンプト2(プロンプト1の応答の後に):

『私の回答を添削してください。間違った問題については日本語で詳しく解説してください。』+回答を貼り付け

変更・追加する

・『英語中級者』の箇所を『初級者』『初中級者』や『IELTSスコア〇〇』などに変更する。生成してもらった後に『もっと難しく/簡単に』などの追加指示を出して、レベルを微調整していくことも可能です。

・『関係代名詞』の箇所を『受動態』『分詞』『仮定法』など、色々変更できるほか、カテゴリーを無くして、カテゴリーはランダムに生成してもらうこともできます。

・『5つ』の部分は数を自由に変えられます。最大20個くらいまでをお勧めします。

・生成してもらった後に、『あと〇個お願いします』というと、同じ条件でその数だけ生成してくれます。

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IELTSリーディング対策

IELTSリーディングは、どれだけ問題文で問われている趣旨をくみ取って、それを本文の中から見つけられるか、ということに尽きます。

IELTSリーディングの試験問題をそのまま作ることは、現時点でのChatGPTにはできないため、上記のような考え方を実践するための、練習のために使う問題を作ってもらいます。

プロンプト:

『IELTSリーディングのような読解問題を作ってください。』

『正解と解説を日本語でお願いします。』

『日本語訳をお願いします。』

※実際のIELTSリーディング問題とは異なることが多いので、あくまでも練習用

変更・追加する

・単語集と同じように、『もっと難しく/簡単に』と追加指示を出して、微調整していくことができます。

・パッセージ本文を『もっと長く/短く』と追加指示を出すこともできます。

IELTSリスニング対策

IELTSリスニングのカギは、「先読み」です。つまり、いかに問題文で問われていることを素早く理解し、それを音声から拾って回答するか。

これは頭で理解することはできても、なかなか実践は難しいので、IELTSに似た形式の問題をChatGPTに作ってもらい、練習を重ねましょう。

プロンプト:

『IELTSリスニングのような問題を、音声の台本も含んで作ってください。』

『正解と解説を日本語でお願いします。』

『日本語訳をお願いします。』

※実際のIELTSリスニング問題とは異なることが多いので、あくまでも練習用。

TTSサービスを使って読み上げてもらう

現時点で、ChatGPTは音声を生成することができません。ChatGPTに作ってもらった台本の文章を、TTS(Text-To-Speech)のサービスで読み上げてもらいましょう。

下記に代表的な2つのサイトを挙げておきます。どちらも無料から利用できます。

Natural Reader (https://www.naturalreaders.com/online/)

Google Translate (https://translate.google.co.jp/?hl=ja)

リスニングの練習

リスニングのスコアアップのためには、IELTS式の問題を解くだけではなく、普段から英語を聴くトレーニングをしておきたいところです。

これについても、ChatGPTに手伝ってもらいましょう。

プロンプト:

『IELTSリスニングを学習している英語中級者が便利に使える英語のサイトを5個お勧めしてください。』

変更・追加する

・『英語中級者』の箇所を『初級者』『初中級者』や『IELTSスコア〇〇』などに変更する。

・『サイト』の箇所を『参考書』『アプリ』『動画』などに変更できます。

・『5つ』の部分は数を自由に変えられます。最大20個くらいまでをお勧めします。

・生成してもらった後に、『あと〇個お願いします』というと、同じ条件でその数だけ生成してくれます。

IELTSスピーキング対策

スピーキングの問題を作ってもらう(模範解答と日本語訳付き)

IELTSスピーキングの問題は、リスニングやリーディングと比べると、割とシンプルなためか、ChatGPTの問題は再現性が高いです(それでも、異なる箇所があることはご了承ください)。

やはりIELTSスピーキングの対策で一番のポイントになってくるのは「壁打ち」です。数を打てば良いというものではないのですが、やはり一定の練習量は必要になってきます。ChatGPTを使って壁打ちをしつつ、プロ講師や専門家にフィードバックをもらうのが理想的といえるでしょう。

プロンプト:

『IELTSスピーキングパート1/2/3のような問題を作ってください。』

『模範解答をお願いします。』

『日本語訳をお願いします。』

※実際のIELTSスピーキング問題とは異なることもあるので、あくまでも練習用

IELTSスピーキングの試験官の役をしてもらう

IELTSの採点基準に基づいた添削をChatGPTがすることはできませんが、練習相手になってもらうことはできます。少し指示の内容が複雑になるので、英語でプロンプトを出してください。

プロンプト:

『Act as an IELTS speaking examiner, and I want to practice for the real IELTS speaking test.

#You are the examiner and you ask me IELTS-like questions in English.

#Give me one question at a time.

#Wait for my answer and then ask the next question.』

※実際のIELTSスピーキング問題とは異なることもあるので、あくまでも練習用

IELTSライティング対策

IELTSライティングの問題は、リスニングやリーディングと比べると、割とシンプルなためか、ChatGPTの問題は再現性が高いです(それでも、異なる箇所があることはご了承ください)。

ただ、アカデミックライティングのTask 1は図表が問題に含まれるのですが、こういった図表を作ることは、現時点ではできません。

ライティングもスピーキングと同じで、ChatGPTを使って壁打ちをしつつ、プロ講師や専門家にフィードバックをもらうのが理想的といえるでしょう。

ライティングの問題を作ってもらう(模範解答と日本語訳付き)

プロンプト1:

『IELTSライティングタスク1/2のような問題を作ってください。』

『模範解答をお願いします。』

『日本語訳をお願いします。』

※実際のIELTSライティング問題とは異なることもあるので、あくまでも練習用

プロンプト2(プロンプト1の応答の後に):

『下記の英文を添削してください』+自分の英文を貼り付け

『改善すべき点や、これからの学習についてアドバイスをください』

※IELTSに適した(採点基準に沿った)添削やフィードバックはくれません。

英作文の練習

ライティングのスコアアップのためには、IELTS式の問題を解くだけではなく、普段から英語を書くトレーニングをしておきたいところです。

これについても、ChatGPTに手伝ってもらいましょう。

プロンプト1:

『英作文の練習をしたいです。中級者が簡単に書けるようなお題を教えてください』

変更・追加する

・『英語中級者』の箇所を『初級者』『初中級者』や『IELTSスコア〇〇』などに変更する。

プロンプト2(プロンプト1の応答の後に):

『下記の英文を添削してください』+自分の英文を貼り付け

『改善すべき点や、これからの学習についてアドバイスをください』

※IELTSに適した(採点基準に沿った)添削やフィードバックはくれません。

A Female test taker prepares for the IELTS Writing test on computer

おすすめの拡張機能

拡張機能とは

拡張機能とはアプリのようなもので、追加することで、ブラウザがパワーアップし、色々な追加機能が使えるようになります。

今回ご紹介するものはすべて無料です。また、Voice Control for ChatGPTやYouTubeDigestのように、特定のサイトと連携されて使われるものが多いです(つまり、特定のサイトの機能をパワーアップさせるという意味)。今回の場合は、ChatGPTのサイトに追加機能を付ける、ということですね。

拡張機能の使い方

PCで、Chrome(クローム)を開きます。もし、Chromeをまだ持っていない場合はPCでダウンロードします。

※Chromeは、ブラウザの一種です。ブラウザとは、インターネットをする時に使うソフトのことです。

インターネットで「Google Chrome」と検索して一番上に出てきたサイトからダウンロードしてください。(無料)

ダウンロード、インストールができたらChromeを開きます。

検索バーに、拡張機能の名前を打ち込んで、Chromeウェブストアのページをクリックして開いてください。

出てきたページの右上に「Chromeに追加する」というボタンがあるのでクリックします。

「追加しますか?」という確認のポップアップが出てくるので「追加」ボタンをクリックして終了です。

英語学習にお役立ちの拡張機能4選

▶Voice Control for ChatGPT

「Voice Control」で検索。ChatGPTで音声が出せます。リスニングや会話練習に最適です。

▶YouTubeDigest

YouTube動画を、同じ画面の中で一瞬で要約できるので便利です。日本語も対応しています。

▶Perplexity

ChatGPTではありませんが、検索に強いAIツールです。ChatGPTの弱点である、最新の情報も検索することができます。拡張機能をインストールすると、アイコンが出現します。アイコンをクリックすると、その場で指示を出せるので便利。ただ、単語集を作ったり会話相手になるのは、まったくできない、またはとても弱いのでChatGPTのほうがお勧め。

▶Language Reactor

Netflixに英日同時字幕を付けて語学学習に最適な仕様にできます。昔からとても人気の拡張機能。多聴やシャドーイングをしたい方にはお勧めです。

さいごに

いま話題のChatGPTなので、気になっている方が多いかと思います。このブログ記事のもとになっているセミナーも、120名を超えるIELTS学習者にご参加いただきました。

私も10年以上、英語およびIELTSを教えていますが、ChatGPTの可能性には驚いています。今回ご紹介したように、英語学習をサポートしてもらったり、練習に使える問題を生成してもらうことで、IELTSの対策としても使えます。

しかし、リスニングやリーディングの問題は、本番試験と同じものを生成することは難しいので、やはり公式問題集を使うことをお勧めします。

そしてスピーキングやライティングの添削やフィードバックに関しては、ChatGPTのようなAIツールが提供することはまだ難しいので、やはりプロのIELTS専門講師の力が必要になってきます。

ChatGPTをうまく独学に取り入れて、プロ講師のサービスと組み合わせることで、理想的な形の学習を進めていくことができるでしょう。

IELTS対策を独学で進める方法や、IELTS学習の始め方、4技能それぞれの勉強法を、7日間の無料メール講座にて詳しく解説しています。IELTS対策を模索している方や留学、海外移住をお考えの方にお勧めです。

https://nakabayashikumiko.com/7-days-lecture/

私の公式サイト「Kumikoの英語道」では、IELTS対策ほか、英語力を伸ばす方法や英文法について、まさに「英語の道を極める」というコンセプトで色々な情報や考え方を発信しております。ご覧いただければ、英語学習の一助となるかと思います。

https://nakabayashikumiko.com/


▼【前半】ではChatGPTの基本をチェック!

【IELTS勉強法】ChatGPTで英語の壁を超える!新時代のIELTS対策~前編:ChatGPTとは?~


講師紹介

Kumiko - Japan

中林 くみこ(IELTS講師/起業家)

  • カナダで語学学校を起業、10年経営

  • カナダで初めて日本人特化のIELTSコースを設立

  • 5,000人以上にIELTSを始めとする英語指導

  • 2023年秋、IELTS対策本を出版予定

  • 現在、IELTSオンライン講座を主宰・指導

  • IELTSスコア8.5取得

  • AIなどの最新ツールを使った新しい英語学習法について、大学や企業での講演

公式サイト「Kumikoの英語道」https://nakabayashikumiko.com/

※本記事は2023年5月17日のIDP主催Zoomセミナーを元に作成しました。