迷ってませんか?True, False, Not Given問題
IELTSのリーディングテストでは、設問で問われている内容が”True(正しい)”か、”False(誤り)”か、”Not Given(記載がない)”かを選択するタイプの問題があります。
True, False, Not Given問題では「長文」と「設問」が与えられます。
「長文」の内容をもとに、「設問」の文章がTrue, False, Not Givenのどれに該当するかを判断します。
True:「長文」と「設問」の内容が一致している
False:「長文」と「設問」の内容が矛盾している
Not Given :「設問」の内容に該当する情報が「長文」に存在しない
例題を使って解き方のコツを解説
True, False, Not Given問題では、以下の手順で解いていきます。
設問1 → 長文 → 解答を選ぶ → 設問2 → 長文 → 解答を選ぶ →…… 先に設問を読み、長文内のどのような内容についてTrue, False, Not Givenを判断する必要があるかを把握することで、追って長文を読んだ際に根拠となる箇所を効率よく見つけられます。
本記事では、キュリー夫人でおなじみの科学者マリ・キュリーを題材とした例題を使ってTrue, False, Not Given問題を解くコツをご紹介します。
手順に沿って、まずは「設問1」をお読みください。
1. Marie Curie’s husband was a joint winner of both Marie’s Nobel Prizes.
キーワードにしるしをつけることもおすすめです。
たとえば設問1では、"husband"や"both Marie’s Nobel Prizes"に下線やハイライトをしておくことで、このあと長文を読んだ際に根拠となる箇所を探す助けになります。
それでは、設問1の根拠となる箇所を探しながら、長文を読んでみましょう。
The life and work of Marie Curie
Marie Curie is probably the most famous woman scientist who has ever lived. Born Maria Sklodowska in Poland in 1867, she is famous for her work on radioactivity, and was twice a winner of the Nobel Prize. With her husband, Pierre Curie, and Henri Becquerel, she was awarded the 1903 Nobel Prize for Physics, and was then sole winner of the 1911 Nobel Prize for Chemistry. She was the first woman to win a Nobel Prize.
"sole winner(唯一の受賞者)"という単語に気が付きましたか?マリーが1回目にノーベル賞を取った際は夫のピエール・キュリーと、アンリ・ベクレルと共同で受賞しましたが、2回目の受賞は単独のものでした。
ということで、設問1の解答はFalseです。
続いて「設問2」をお読みください。
2. Marie became interested in science when she was a child.
設問2では、"interested in science"や"child"がキーワードになります。
「設問2」がTrueかFalseかNot Givenが、長文を読んで判断していきましょう。
From childhood, Marie was remarkable for her prodigious memory, and at the age of 16 won a gold medal on completion of her secondary education. Because her father lost his savings through bad investment, she then had to take work as a teacher. From her earnings she was able to finance her sister Bronia’s medical studies in Paris, on the understanding that Bronia would, in turn, later help her to get an education.
幼少期のマリの記憶力が優れていたこと、中等教育修了時に金メダルを獲得したことについては記載がありますが、科学に興味をもったことについては記載がありません。
ということで、設問2の解答はNot Givenです。True, False, Not Given問題の中で恐らく”Not Given”が最も混乱しやすいかと思うので、しっかりと解説していきます。
True, False, Not Givenは、長文に書いてある情報のみをたよりに判断すべきです。
「子供の頃のマリーは優秀だったのだから、科学に興味をもっていたのだろう」と想像でTrueを選ぶのは間違いです。
また「記載がないから」という理由でFalseを選ぶことも間違いです。
設問の裏付けとなる情報の記載がない場合はNot Givenを選びましょう。
それでは「設問3」をお読みください。
3. Marie was able to attend the Sorbonne because of her sister’s financial contribution.
”Sorbonne(ソルボンヌ大学)"、"sister’s financial contribution"がキーワードになりそうですね。長文を読んで確かめてみましょう。
In 1891 this promise was fulfilled and Marie went to Paris and began to study at the Sorbonne (the University of Paris). She often worked far into the night and lived on little more than bread and butter and tea. She came first in the examination in the physical sciences in 1893, and in 1894 was placed second in the examination in mathematical sciences. It was not until the spring of that year that she was introduced to Pierre Curie.
Adapted with permission from Encyclopaedia Britannica, 2007 by Encyclopaedia Britannica, Inc.
先にマリが教師の稼ぎで姉の学費を払い、その後お返しに、姉がマリの学費を払ってくれたことがわかりますね。
ということで、設問3の解答はTrueです。
まとめ
True, False, Not Given問題のルールと効率よく解くためのコツはわかりましたか?今一度それぞれの定義をおさらいしましょう。
True:「長文」と「設問」の内容が一致している
False:「長文」と「設問」の内容が矛盾している
Not Given :「設問」の内容に該当する情報が「長文」に存在しない
True, False, Not Given問題は「読めば必ず答えが見つかる」ので、コツを掴めば得点源となるはずです。皆さんのIELTS受験を応援しています!
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