IELTSの試験時間と問題数
IELTSには「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4技能試験です。それぞれの試験時間やセクション数、問題数は以下のようになっています。
リスニングテスト
試験時間:約30分+2分(回答の見直し時間)
セクション数:4
問題数:全40問
※ペーパーで受験するIELTS(筆記)の場合は回答の見直し時間が10分となるため、全体の試験時間は40分となります。
リーディングテスト
試験時間:60分
セクション数:3
問題数:全40問
ライティングテスト
試験時間:60分
セクション数:なし(2つのパートに分かれています)
問題数:全2問
スピーキングテスト
試験時間:11~14分
セクション数:3つのパートに分かれており、試験官との1対1のインタビュー形式でおこなわれます。
IELTSのタイムスケジュール
IELTSには、「ペーパーで受験するIELTS」と「コンピューターで受験するIELTS」の2つの受験方式があり、受験当日のタイムスケジュールはそれぞれ異なります。
ここでは、2つの受験方式それぞれのタイムスケジュールを詳しく見ていきましょう。
ペーパーで受験するIELTSの場合
ペーパーで受験するIELTSのタイムスケジュールは以下のとおりです。
・筆記試験開始 9:00、筆記試験終了:12:30頃
※試験はライティング、リーディング、リスニングの順でおこなわれます。
・スピーキングテスト:13:00~19:00間で実施
※試験時間は事前にメールで連絡があります。
コンピューターで受験するIELTSの場合
コンピューターで受験するIELTSのタイムスケジュールについては、テストセンターによってスケジュールが異なる為、必ずご自身で「受験確認書」などで試験時間、集合時間をご確認下さい。
※試験はリスニング、リーディング、ライティングの順でおこなわれます。
・リスニング、リーディング、ライティング:午前または午後に実施されます。
・スピーキング:他の3つのテストの前後どちらかにおこなわれます。予約時に時間を選択することが出来ます。
なお、コンピューターで受験するIELTSでは、問題冊子の配布や解答用紙の回収がないため、所要時間がペーパーでの受験より約15分短くなります。
時間切れを防ぐための時間配分のコツ
リーディングテストの場合
・わからない問題は後回しにする
わからない問題に無駄な時間を使ってしまうことが、IELTSで時間切れしてしまう最大の要因の一つです。数秒考えてわからなければ、潔く次の問題に進みましょう。時間が余れば、わからなかった問題を再度じっくり考えることもできます。
・設問を読んでから本文を読む
何を問われるかわからない状態で本文を読み進めてしまうと、集中力が散漫になり、大切なポイントを見逃しがちです。必ず質問に目を通し「何に注意して読み進めるべきか」を明らかにしてから、本文に移るようにしましょう。
・時間を計って問題を解く練習をする
日ごろから時間制限を気にして練習問題に取り組むことで、タイムマネジメント力を鍛えることも重要です。具体的には、まずタイムを計って自分の回答スピードを把握した後、アラームをセットして目標時間内に解けるよう繰り返し訓練をすると効果的です。
・キーワードや要点に下線や印をつける
IELTSでは、本文や質問文の中に回答につながる重要な要素が散在しています。したがって、文を読み進めながら重要な語句に下線を引いたり、オリジナルの印(人は〇、場所は△、時間は☆など)をつけたりすることで、効果的に問題を解くことができます。シンプルな方法ですが、IELTSの時間切れを防ぐテクニックの一つですので、ぜひ試してみてください。
ライティングテストの場合
・使いこなせる英作文のバリエーションを増やす
ライティングで時間が足りなくなる最大の要因は、構文や英作文の知識不足です。知っている、見たことがある程度の構文やセンテンスをいざテストで使おうとしても、文章の組み立てに時間がかったり、使い方を誤り減点になったりするケースが多いです。日ごろから自由自在に使える構文やセンテンスの数を増やしておくようにしましょう。
・書き始める前に、何を書くかを決める
まとまりのある良い文章で高スコアを目指すのなら、事前のプランニングが必須です。最初の5分間を使って文全体の構造やアイデアを考え、戦略を十分に練ってから書き始めるようにしましょう。しっかりとしたプランがないと、書いているうちに話の方向性が変わってしまう、要点がずれてしまう、といったことになりかねません。時間を惜しまず、プランニングに一定の時間を割くことが高得点のコツでもあるのです。
・2つのタスクの時間配分を意識する
IELTSのライティングは、60分で2つのタスクを終える必要があります。タスク1(150語)を20分、タスク2(250語)を40分で終えるとした場合、それぞれのプランニング、執筆、見直しにはどれだけ時間をかけられるのか、具体的に把握し、常に意識しておきましょう。
IELTSのスコア結果はいつわかる?
IELTSの試験結果が開示されるまでの目安時間やオンラインでの確認方法について紹介します。
結果が出るまでの時間
試験結果が開示されるまでの目安時間は受験方式によって異なります。それぞれの目安時間は次のとおりです。
・ペーパーで受験するIELTSの場合
試験日から13日後
・コンピューターで受験するIELTSの場合
試験日から5営業日後
なお、オンラインでは過去2年分の成績がいつでも閲覧可能です。また、IELTSの成績証明書は、試験結果開示日に指定した住所へ郵送されます。
スコアの確認方法
こちらのサイトにアクセスし、パスポート番号を入力してログインすると、過去2年分の成績を閲覧できます。
スコアの有効期限
IELTSを採用する多くの機関では、スコアの有効期限は「取得から2年間」としているケースが多いので、注意が必要です。なお、試験結果の再発行は試験日から2年間可能ですので、覚えておくと良いでしょう。
まとめ
IELTSでは、制限時間内に多くの問題を解く必要がありますが、戦略なくただ問題を解き進めていくだけでは、時間が足りなくなりがちです。ぜひ今回紹介した「時間配分のコツ」を参考に、効率よく問題を解く訓練をしてみてください。