①IELTSの試験内容を把握する
IELTS初心者がまずやるべきことは、テストの内容を把握することです。これにより、どういった学習をすべきか、どのような配分で取り組むべきかなどが明確になります。
IELTSにはアカデミックとジェネラルがある
IELTSのテストには、アカデミック・モジュール(以下、アカデミック)と、ジェネラル・トレーニング・モジュール(以下、ジェネラル)の2つのテストタイプがあります。
アカデミックは、専門学校や大学、大学院への進学向けのテストで、日本人のIELTS受験者の約9割がアカデミックを選択しています。進学向けという性質上、研究発表などで使われるより専門的な単語力が必要です。
ジェネラルは、学業以外の研修や就職、移住申請向けのテストです。出題されるのは日常生活で使う英語が中心で、アカデミックと比較すると難易度はやや低めと言えます。
アカデミック、ジェネラル共に、試験科目はライティング、リーディング、リスニング、スピーキングの4技能です。
ライティングテストの内容
ライティングは全2パート、試験時間は60分間で、アカデミックとジェネラルとで試験内容が異なります。
・アカデミック・ライティングの試験内容
アカデミック・ライティングの解答は「アカデミックかつ、セミフォーマルでニュートラルに」記述するよう求められます。
タスク1:グラフや表、図から読み取れる情報を150語以上で説明する。
(内容は、データの選択・比較や、プロセス・オブジェクトの説明などが中心)
タスク2:一般時事などからテーマが与えられ、その意見や論点、問題について250語以上のエッセイを書く。
・ジェネラル・ライティングの試験内容
ジェネラル・ライティングでは、一般時事からテーマが出題されます。
タスク1:お礼や依頼の手紙を書く(150語以上)
タスク2:エッセイを書く(250語以上)
リーディングテストの内容
リーディングは全3パート、試験時間は60分間で、アカデミックとジェネラルで試験内容が異なります。
・アカデミック・リーディングの試験内容
図やグラフ、イラストを含んだ学術的な長文が3つ出題されます。内容は、書籍、雑誌、新聞などの抜粋です。
・ジェネラル・リーディングの試験内容
広告や雑誌、新聞などの抜粋が出題されます。
リスニングテストの内容
リスニングは全4パートで、試験時間は40分(コンピューターベースの場合30分)です。音声の再生は一度だけで、様々な国のアクセントが使用されます。
・パート1:宿泊施設の予約など、日常生活での2人の会話
・パート2:地域の施設に関する描写など、日常生活におけるモノローグ
・パート3:議論する大学教授と学生など、教育や研修現場での最大4人の会話
・パート4:大学の講義など、学術的なテーマに関するモノローグ
スピーキングテストの内容
スピーキングは全3パート、試験時間は15分前後で、試験管との1対1のインタビュー形式です。
パート1:自己紹介や日常生活についての一般的な質疑応答
パート2:トピックに沿った最大2分間のスピーチと、スピーチについて1~2問の質問
パート3:トピックに関して、より掘り下げた内容のディスカッション
②適切なIELTS対策をする
IELTS初心者がまず着手すべき対策を紹介します。
ボキャブラリー対策
単語・述語力は英語力の基礎であり、理解が浅いと問題は解けません。そのため単語・熟語力アップはスコアアップに必要不可欠と言えます。
また、IELTSにはイギリス英語の語彙や表現が多いため、意識して学習を進めましょう。
文法の復習
IELTSでは、文法の知識のみを問う問題は出題されませんが、文法のミスは減点の対象となります。また、ライティングとスピーキングでは、文法の正確さだけでなく、多くの文法が使われているかどうかも採点基準のひとつとされます。
日本で教育を受けた方の傾向として、不定冠詞(a/an)・定冠詞(the)、単数形・複数形のミスが目立つため、解答時にはご注意ください。
まとめ
IELTS初心者は、まずIELTSについて知識を深め、自分の英語力を確かめることで、より効率的に学習を進めることができるます。皆さんのIELTS受験を応援しています!