突然ですが、IELTSではライティングとスピーキングのバンドスコア評価基準が公開されていることは知っていますか?
試験官により採点にばらつきがないよう、正確さと公平さを保つ為に重要な基準となるものが評価基準(Band Score Descriptor)です。
2023年5月、ライティングの採点時に基準とするこの評価基準(Band Score Descriptor)が改善され、より明確になりました。受験生やIELTSを指導する方は必見の情報です!
◆そもそも評価基準ってなに?
評価基準(Band Score Descriptor)は、試験官が採点時に基準とする重要な採点基準表です。
IELTSは世界のどこで受験したかに関わらず、採点の一貫性と質を保証するために充分な研修を受けた、資格のあるIELTS試験官によって採点されます。ライティングテストでは、少なくとも2人、時には3〜4人の試験官が採点します。これは、正確さと公平さを最大限に保つためです。
IELTSライティングでは次の4つ言語能力をみています。1)はTaskやテストモジュールで異なりますが、2)~4)は共通です。
1)Task Achievement【課題の達成度】(Task1)、Task Response【課題の回答】(Task2)
2)Coherence & Cohesion【一貫性とまとまり】
3)Lexical Resource【語彙力】
4)Grammatical Range & Accuracy【文法知識と正確さ】
◆なにが変わった?変わらない?ポイントは?
<変わらないこと>
・ライティングの試験内容、出題形式
・評価される要素
・タスク 2 とタスク1の配点
<変わったこと>
・採点基準表で使用されている一部の言葉や表現
※特にTask Achievement【課題の達成度】(Task1)、Task Response【課題の回答】(Task2)の部分
◆対策は変えるべき?評価基準ってどうやって使う?
試験対策の方法や教材を変える必要はありませんが、今回の改良された評価基準表を参照しながら、対策いただくことをお勧めします。
4つの項目毎に、0~9までのバンドスコアを満たす条件が明記されています。例えばあなたの現在のバンドスコアが5で、目標が6だとします。その場合、すでに5を取得するためにできていることを確認しつつ、6を取得するために必要な条件がなにかをこの表から確認し、具体的な対策を考えることができますね。
◆リニューアルした評価基準(Band Score Descriptor)をチェック!
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ライティング評価基準に関する補足資料はこちら▶
現在、IDPでは日本語訳を準備しており、完成次第公開します。基準をしっかり理解して、目標バンドスコアを目指し、試験対策にご活用ください。
なお、スピーキングの評価基準には変更はありません。
スピーキング評価基準に関する補足資料はこちら▶