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IELTSアカデミック・モジュールのライティングタスク1では、データを読み取り自分の言葉で説明する力が試されます。「データをどのように説明すればよいかわからない」「バンドスコアが伸びにくい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、IELTSアカデミック・モジュールのライティングタスク1で7.0以上を目指す方のために、解答の流れやコツ、英作文で使える表現などをご紹介します。バンドスコア7.0以上を目指す方は必見です!

IELTSライティングタスク1の書き方!4ステップ

タスク1では、提示される図表からデータを読み取り、自分の言葉で説明します。データを正しく読み取り、客観的な文章で伝える力が試されます。

ステップ1:「図表の説明文」を読む

タスク1の設問として「図表の説明文」が添えられています(設問によっては「図表の説明文」がない場合もあります)。まずは下記のような「図表の説明文」をよく読み、これから見る図表が何を描写しているのかを把握しましょう。

「図表の説明文」の例

The graph below shows the percentage of people who use trains.

ステップ2:「指示文」を読む

「図表の説明文」の下に、英作文に関する「指示文」があります。英作文に何を書くべきかが記載されているので、しっかりと読みましょう。

「指示文」の例

Summarise the information by selecting and reporting the main features and make comparisons where relevant.

ステップ3:図表を見る

  • Table (表)

  • Chart (各種の地図や図表)

  • Diagram(略図)

  • Process (工程・手順)

  • Graph (グラフ)

  • Map (地図)

ステップ4:英作文する

図表から読み取ったデータを英作文にまとめていきます。書くべき内容は以下の3つです。

  1. 導入文を書く

  2. 視覚情報を要約して、 概要を書く 

  3. 主な特徴(数値)を挙げる

それぞれ詳しく解説していきます。

なお、タスク1では「結論」を書く必要はありません。 

「導入文」の書き方

導入文は、英作文の冒頭の1文を指します。英作文全体が何について書かれているかを採点者に伝える役割をもちます。タスク1の導入文として重要なポイントは以下の2つです。

①1文で簡潔にまとめているか

 2つ以上の図表が提示された際は2文になってしまってもよいので、必ずすべての図表について述べましょう。

②「図表の説明文」を言い換えているか

基本的に、導入文は「図表の説明文」を言い換えて作成します。自分の言葉に置き換えて説明することが大切です。

質のよい導入文を書くコツ

☆設問や図表で使われているキーワードを入れる

(例)日時、国、性別など

【NG】キーワードを、図表内に記載されていない誤った類義語に変える

(例)unemployed females→unemployed girls

☆図表の説明文を別の言葉(自分の言葉)に言い換える

(例)The graph below shows the percentage of people who are unemployed through 1970-2000.

The graph is about the percentage of unemployed people over three decades from 1970 to 2000.

【NG】図表の説明文で使われている言葉をそのまま導入文として使う

(例)The graph below shows the percentage of people who are unemployed through 1970-2000.

The graph is about the percentage of people who are unemployed through 1970-2000.

☆複数の図表がある場合はすべての図表について説明する

【NG】1つの図表についてしか説明しない

すべきこと

してはならないこと

明確な導入部を書いて図表から読み取った内容を説明する。

関係のない情報を提示する(例:the x-axis, the y-axis, the grey line represents female unemployment, the black triangle is males)。

問題文を言い換える。重要でない情報の同義語や類句を使用する (例:unemployed = people who are unemployed / 1970-2000 = over three decades from 1970 to 2000)。

問題文を一字一句コピーする(問題文に含まれている語句など)。

導入文にキーワードを使用する(日付、時間、国、性別など)。

問題文のキーワードを不正確な同義語に変更する(例:unemployed females in Australiaをunemployed girls in Ozに変更)。

すべてのチャート、図、表について説明する。

導入文の例

図表の種類別に、導入文の例をご紹介します。IELTSで使える表現に注目し、試験本番で使いこなせるようにしましょう。

表(Table)

The table illustrates employment numbers in Australia over a thirty-year period from 1970 to 2000.

この表は1970年から2000年までの30年間にわたる、オーストラリアにおける雇用人数について描写しています。

☆使える表現☆

The table illustrates〜numbers

図(Chart)

The chart compares the number of cars that were made in France, Germany and Norway over a decade from 2000 to 2010.

この図は2000年から2010年の10年間に、フランス、ドイツ、ノルウェーで製造された自動車の数を比較しています。

☆使える表現☆

The chart compares the number of 〜

略図(Diagram)

The diagram shows how car parts are assembled.

この略図は、自動車の部品をどのように組み立てるかを表わしています。

☆使える表現☆

The diagram shows how〜

工程(Process)

The cycle shows how man-made fibres are produced.

この循環図は、どのように化学繊維(人造繊維)が生産されているかを表わしています。

☆使える表現☆

The cycle shows how〜

地図(Map)

The maps illustrate changes in an English village over a century from 1915 to 2015.

これらの地図は、1915年から2015年までのイギリスのとある村の変化を描写しています。

☆使える表現☆

The maps illustrate changes in〜

グラフ(Graph) 

The graph presents data from Ireland showing cinema attendance in major cities in 2016.

このグラフは、アイルランドが作成した、主要都市における2016年の映画鑑賞者のデータを示しています。

☆使える表現☆

The graph presents data showing〜

2つの図 (Two charts)

The pie chart shows the main energy resources used to generate power in a town in Australia, while the table shows how much energy was consumed by the community in 1989.

円グラフは、オーストラリアのとある町で発電に使われていた主要なエネルギー源を表わし、一方表は、1989年にこの地域でどのくらいのエネルギーが消費されていたかを表わしています。

☆使える表現☆

A shows〜, while B shows….

「概要」の書き方

回答の概要部分では、図表から読み取った内容をまとめます。以下について要約しましょう。  

  • 傾向  

  • 変化 

  • 展開 

  • 段階 

  • 注目すべき特徴 

バンド7以上を獲得するためには、明確な概要を示す必要があります。では、IELTSアカデミック ライティング タスク1の採点基準を詳しく見ていきましょう。明確な概要がいかに重要かが分かります。

採点基準 - タスクの達成

バンド7

主な傾向、相違点、段階について明確な概要を示している

バンド6

情報を適切に選んで概要を記述している

バンド5

明確な概要なしに機械的に詳細を説明している

すべきこと

してはならないこと

つなぎ語を使用して、内容から読み取った情報を要約する。(例:Overall、To summarise、In summary)

概要にデータや数字を含める。主な傾向や特徴をまとめた要約のみを含める。

図中の傾向を探す。図表に全体的な増減や変動が見られるか? 特に高い点/低い点があるか? 安定しているか?

概要ですべてを指摘する。図表の最も顕著な特徴をまとめた要約文にする。

図表に将来の予測が示されている場合は、将来の傾向を概要にまとめる

データ(数字)を使って重要な特徴を強調する。

図中の全体的な傾向の変化を強調する (下降など)。

上のヒントを概要に適用した場合の解答例をご紹介しましょう。 

表(Table)

Overall, it can be clearly seen that the numbers of people employed have increased over the period, whereas the unemployed figures have remained stable.

全体として、この期間中、明らかに雇用者数が増加していますが、失業者数にはあまり変化が見られません。

図(Chart)

In brief, Germany was the major producer of vehicles over this period followed by France and Norway.

簡潔に述べると、この期間の自動車生産台数は、ドイツが最も多く、次いでフランス、ノルウェーとなっています。

略図(Diagram)

It can be seen that there are four main stages to car manufacturing. To be specific, these are moulding, machining, joining and shearing.

自動車の製造には、大きく分けて4つの段階があることがわかります。具体的には、「成形」「機械加工」「接合」「せん断」です。

工程(Process)

It can clearly be seen that there are six steps involved in the production of cloth starting with the raw materials and ending with the final product.

布の製造には、原材料から最終製品まで6つの工程があることがよくわかります。

地図(Map)

In summary, in one hundred years, the village has experienced major changes transforming it from a small farming village to an industrial town.

要約すると、この村は100年の間に、小さな農村から工業都市へと大きな変化を遂げました。

グラフ(Graph)

To summarise, it can be seen that the younger age groups visit the cinema most, whereas older people rarely attend.

要約すると、若年層が最もよく映画を見に行くのに対し、高齢者はほとんど行かないことがわかります。

2つの図 (Two charts)

Overall, by looking at the charts it can be seen that oil is used the most as an energy source in this town and that most power is required for domestic cooling.

図を見ると、全体として、この町ではエネルギー源として石油が最も多く使われており、最大の電力需要は家庭内の冷房であることがわかります。

「主な特徴」の書き方

IELTSアカデミック、ライティング タスク1の回答では、主な特徴を挙げ、データを参照して説明を裏付ける必要があります。  

主な特徴とは、図の中で最も目立つ要素のことです。例えば、図に国が5つ表示されていれば、それら5つの国が主要な特徴です。一つでも国を見逃すと、説明が不完全になり、バンド4と評価されます。 

以下の採点基準を見ると、バンド7以上を獲得するためには、主な特徴のすべてを明確に示す必要があることがわかります。

バンド7

重要な特徴を明確に示し、強調している

バンド6

重要な特徴を示し、ある程度強調している

バンド5

重要な特徴を示しているが、不十分である

バンド4

課題の要件を満たそうとしているが、重要な特徴の一部が抜けている

下の表は、図や表の例と、それぞれの主な特徴を概説したものです。

重要な特徴

5つの年齢層の2年間の推移を示したグラフ

  • 5つの年齢層

  • 主な傾向

  • 突出した数字(高値、低値など)

  • 2年間

5種類の燃料を示す円グラフ

  • 5種類の燃料

  • 主な燃料の種類

50年前と現在の町の地図

  • 2つの地図

  • 変わっていないこと

  • 変わったこと(場所、改築、撤去など)

  • 新しくできた物(建物、道路、施設など)

7つの段階を示す工程

  • 7つの各段階

  • 工程の一部である追加の段階

3つの製品の3年間の推移を示すチャート

  • 3つの製品

  • 3年間

  • 顕著な数字(最高値、最低値、異常な傾向など)

タスクで良い結果を出すためには、以下が必要になります。  

  • 図表の主な特徴を説明する 

  • 主な特徴を裏付けるために図のデータを使用する(数値、数字、割合、建物、構造、部屋など)。  

図の視覚データを使用して主な特徴の裏付けをしなければ、バンド5と評価されます。

バンド5

(アカデミック)明確な概要がなく、機械的に詳細を記述し、説明を裏付けるデータが含まれていない場合がある

バンド7以上を獲得するためには、どのようなデータを示す必要があるでしょうか? 

  • 各要素の裏付けデータ(年齢層、製品、年数など) 

  • 注目すべき顕著な数字(高値、低値、変動、安定期など) 

  • 増減のあった数字 

  • 全く変わらない同じ数字 

  • 地図上の建物の名前(店舗、郵便局、図書館など) 

  • 地図上の道路、路地、橋 

  • 図表内で変更があった物(場所、改装、撤去など) 

  • 新しい物(建物、道路、施設など) 

  • 工程の各段階 

  • 工程の一部かもしれない追加の段階 

  • 工程に使用される原材料や装置

すべきこと

してはならないこと

図表に示された数字を示す

機械的にデータを示す(例:In 1992, it was 2%. In 1993, it was 3%. And in 1994, it was 6%...)

図表に表示されている正しい数値尺度を示す(例:hundreds、thousands、ten-thousand、hundred-thousand、millions、tonnes)

データを不正確に示す。何のデータを表しているかを確認するには、Y軸を見てください。

図表から数字を参照する際に、正しい数字形式で書く(100、1,000、10,000、100,000、1,000,000など)

課題に答えるために計算をする(平均値の計算、加算/減算など)。データは与えられた通りに提示してください。

図表に表示されている正しいデータセットを使用する(パーセンテージ、数、一日あたりバレル、グラム、キログラム、人など)

データを読み違えて、間違った提示をする。(例えば、男性と女性を間違える - 72% of females play football)

まとめ

以下の3点を覚えておけば、IELTSアカデミックライティング タスク1でバンド7.0以上を達成することも夢ではありません。 

  1. 明確な導入文を書く。ただし、設問をコピーしない

  2. 視覚情報から読み取った情報をもとに、要約を書く。 

  3. 主な特徴を数値で提示する 

皆さんのIELTS対策を応援しています!