IELTSでバンド8を達成するには ライティング タスク2では、バンド8のライティング評価基準に含まれている良い点をすべて備えたエッセイを書く必要があります。これらを下の表で見てみましょう。
課題の達成度 |
|
一貫性とまとまり |
|
語彙力 |
|
文法知識と正確さ |
|
採点基準を参考に、ライティング タスク2でバンド8を獲得するための8つのステップをご紹介します。
すべての基準について確認する前に、まず課題の達成度を見て、試験官が回答に何を求めているのか把握しましょう。
ステップ1:設問に関連した回答を書く
設問で聞かれたことに答えましょう。前もって準備したテーマに近いエッセイを書かないでください。例やアイデアに関連性を持たせます。一般化しすぎて具体性に欠けると、言いたいことが試験官に伝わりません。
すべきこと:
アイデアが問題に直結するように書く
自分がよく知っているアイデアや例を使ってテーマと絡める
アイデアを展開し、その根拠となる情報を数多く含める
してはならないこと:
無関係な情報を含める
過度に一般化する
丸暗記したエッセイを書く
テーマに関連する「最新の」研究や統計を示す。(「男性の41%以上が...」など)
ステップ2:設問のすべての部分に回答する
設問(問題文)をよく読んで、いくつの部分で構成されているかを判断する必要があります。バンド6以上の評価を得るためには、設問のすべてに答える必要があります。
ここでは、IELTSの例題を見て、自分の意見を書く必要がある場合、各設問がいくつの部分で構成されているか見ていきましょう。発言に対する見解を述べる場合は、自分の立場を明らかにして設問を理解していることを示し、エッセイ全体でその立場を貫くことが重要です。
問題形式 | パートがいくつあるか? | 意見を書く必要があるか? |
---|---|---|
この主張にどの程度賛成/反対ですか? | 1つのパートからなる問題 | はい。賛成か反対かを決め、その理由を均等に書いてください。 |
両方の見解について議論し、自分の意見を述べてください。 | 3つのパートからなる問題 - 両方の見解について議論する | はい。自分の意見を述べてください。どちらか一つでも、両方の見解を合わせた意見でも構いません。 |
なぜそうなのですか? その理由と解決策は? | 3つのパートからなる問題 | なぜそうなのか、この問題の原因とその解決策について見解が提示されます。 |
国際観光の欠点は利点を上回っていますか? | 2つのパートからなる問題 | はい。利点が多いか欠点が多いかを明確に記述する必要があります。 |
なぜそうなのですか? それは個人や社会にどのような影響を与えるでしょうか。 | 3つのパートからなる問題 | はい。主張の理由を述べた上で、それが1)個人と2)社会に与える影響を示す必要があります。 |
すべきこと:
設問をよく読んで、いくつの部分で構成されているかを判断する
自分の意見を述べ、それをエッセイ全体を通してサポートする
両方の見解を示すように求められた場合は、それぞれの見解を均等に扱うようにする(同じ段落の長さ)
複数形に気をつける 「利点」を書くように指示された場合は、少なくとも2つ挙げる
「and」の使い方に注意する 場合によっては複数の要素についてコメントする必要がある
250語以上の文章を書く
してはならないこと:
設問の一部を無視する
受験者の意見が明確であると仮定し、自分の意見であることが試験官に伝わるように一人称の「I think」などを使用する
これから述べることや、これまでに述べたことを試験官に伝える
短いエッセイを書く
ステップ3:エッセイを論理的に構成し、つなぎ言葉を使って明確に展開する
アイデアは、序論から結論まで明確に表現し、順序立てて説明する必要があります。
両方の見解を示すように指示された場合は、エッセイの冒頭で自分の意見を述べてから、両方の見解に移ります。その後で自分の意見に立ち返り、エッセイを締めくくります。これが、アイデアを論理的に展開する方法です。
すべきこと:
様々なつなぎ言葉を使用する(ただし過度の使用は避ける)
単語1つの基本的なつなぎ言葉ではなく、副詞句を使用する
繰り返しを避けるために、言及や言い換えを使用する(this/them/the issue/the problemのように)
句読点を使って一貫性のある文章にする
アイデア展開の順序を間違えないようにする
自分のアイデアが論理的で分かりやすいかどうか確認する
序論と結論を別の段落にする
アイデアやテーマごとに1つの段落を使用する
してはならないこと:
Firstly(初めに)などの基本的なつなぎ言葉を多用する(代わりに、「The first reason for」や「The primary reason for this」を使ってみる)
すべての文をつなぎ言葉で始める(文の途中に入れてみましょう)。 例: 「Some people believe, however, that individuals must also take responsibility for the environment」や「I believe, on the other hand, that individuals do have a responsibility to…」など)
数字、記号、略語(1、2、etc、&、+)を使う
見出しや小見出しをつける
単語や表現に下線を引く
単文の段落を使う
すべての文をつなぎ言葉で始める。
ステップ4:エッセイを段落に分けて書く
段落を使って、エッセイを明確に分けましょう。各段落を2つ以上の文章で構成し、明確で展開性のあるテーマを含めます。
エッセイを書くときは、略語の「PEEL」を活用してみてください。
Point(主張) – テーマや主題文の導入
Example(例) – 主張を裏付ける例
Explain(説明) – 主張を裏付ける根拠
Link(繋ぎ) – 次のテーマや段落への橋渡し
構成した答えを明確に示すためには、十分な段落数を使う必要があります。それによって、自分の考えや提案を論理的に整理して提示できます。
ここでは、1つのエッセイに入れる段落数について考えましょう。
問題形式 | 段落はいくつありますか? | 段落 |
---|---|---|
この主張にどの程度賛成/反対ですか? | 4/5 |
|
両方の見解について議論し、自分の意見を述べてください。 | 5 |
|
なぜそうなのですか? その理由と解決策は? | 5 |
|
国際観光の欠点は利点を上回っていますか? | 4 |
|
なぜそうなのですか? それは個人や社会にどのような影響を与えますか? | 5 |
|
すべきこと:
段落を使用する
段落間や段落内で繋ぎを使用する
各段落の間にスペース(1行)を入れる
テーマごとに段落を変える
導入部と結論を用いる
してはならないこと:
1つの文章だけの段落を使う
(ペーパーテストの場合)ページ全体が埋まるような長い段落を使用する
ステップ5:一般的でない語彙を使用し、正しい綴りで書く
採点基準を見ると、バンド8の獲得者は難しい語彙を使いこなせることがわかります。言語を学ぶときに、私たちは一般的な言葉と一般的でない言葉を使います。 一般的な言葉 とは、個人の経験や生活習慣について話すときに日常的に使う言葉や表現です。 一般的でない言葉 とは、特定のテーマについて議論するときや、慣用表現(句動詞)を使うときに使います。
ただし、日常的に使われていない古い言葉は、使用しない方がよいでしょう。同義語を選ぶ場合は、意味が同じであることはもちろん、提示したアイデアから外れないようにします。例えば、adolescent(思春期)とteenager(10代後半)は意味が近く言い換えることができますが、toddler(幼児)とbaby(乳児)は意味が全く異なります。
バンド8ではコロケーション(語の組み合わせ)についても言及されており、どの単語を一緒に使用するか、どの単語がどの話題に適しているかを理解していることが前提とされます。
少年犯罪について議論する場合は、18歳未満の子供を指す法律用語「minor(未成年者)」を使います。
慣用句を使う場合は、前置詞によって意味が変わるので、正しい前置詞を使いましょう。
throw out/away = 捨てる/投げる
throw up = 嘔吐する/気分が悪くなる
慣用語は、完全に理解している場合や、議論しているテーマに合っている場合にのみ使用しましょう。
すべきこと::
言葉を正確に選ぶ
日常的に使われている言葉を使う
自分が理解できる単語を使う
テーマに関連のある語句を使う
コロケーションと句動詞を使う(単語の自然な組み合わせ – environmental pollution(環境汚染) | major issue(重要課題) | promising future(有望な未来))
してはならないこと:
スペルミス
誤字脱字
アメリカ式とイギリス式のスペルを混在させる(どちらか一方を使用すること)
意味がわからなかったり、スペルがわからない単語を使用する
stuff/thing(~もの)のような不明確な言葉を使う
gonna(going toの略)のようなスラングを使う
the masses(大衆)、denizens(住人)、myopic view(短絡的な見方)、Hitherto(これまでに)のような古い言葉を使う
同義語の使いすぎを避ける(1つで十分)
慣用語/決まり文句を使う
can't、doesn'tのような短縮形を使う
ステップ6:丸暗記した言葉、表現、例文を使わない
エッセイを書く際には、丸暗記した言葉や表現、例文などをそのまま使用しないようにしましょう。それらは試験官に見破られやすく、流暢な文章を書く能力の証明にはなりません。
表現、慣用語、ことわざや決まり文句の過度の使用も避けましょう。これらは会話でよく使われます。例えば、次のような表現があります。
The grass is always greener on the other side(隣の芝生は青い)
Love is blind(あばたもえくぼ)
Off the top of my head(思いつきで)
Old is gold(古いものは宝)
A friend in need is a friend indeed(まさかの時の友こそ真の友)
また、以下の言葉は曖昧で課題の答えにならないので、ライティングでは使用しないようにしましょう。常に明確な言葉を使い、自分の考えを正しく表現する言葉を選びましょう。
悪い | 良い | 悪い | 良い |
---|---|---|---|
Nowadays(今日では) | In recent times(最近では) | Crux of the discussion(議論の核心) | The main/key issue is…(本題は、肝心な事は) |
Can’t(できない) | cannot(できない) | Stuff/thing(物) | 正しい言葉を使いましょう! |
Controversial issue(物議を醸す問題) | Major issue(大きな問題) | 例: | For example, …(例えば、…) |
The pros and cons(長所と短所) | Benefits and drawbacks(利点と欠点) | Every coin has two sides/faces(すべてのコインには表と裏がある、本音と建前) | There are both disadvantages and advantages…(欠点も利点もあるが...) |
Firstly(まず、第一に) | The primary reason why(主な理由は) | A double-edged sword(両刃の剣) | The solution can also cause issues as…(この解決策は次のような問題を引き起こす可能性もあり…) |
Secondly(次に、第二に) | Lack of education is another reason why…(教育の欠如も原因の一つで…) | In a nutshell(一言で言えば) | In conclusion…(結論から言えば...) |
ステップ7:複雑な構文をいろいろ使いこなす
バンド8では、さまざまな構文を正確に使用して、自分の考えや意見を伝えることが望ましいとされます。幅広い種類の構文が使用できることを試験官に示し、同時に文章には誤りがないようにしましょう。
複雑な文章と単純な文章を組み合わせて使うことが大切です。ただし、複雑な文章とは長くて難しいという意味ではありません。
句読点は、大文字と小文字、コンマ、ピリオドを正しく使用する必要があります。
よくあるエラーは以下の通りです。
文法 | よくある間違い |
---|---|
関係節 | 代名詞の間違い - who/what/which |
条件節 | 文節の時制の間違い – 0、タイプ1、2、3 |
現在完了/過去完了 | 時制の間違い - had/have had |
受動態 | 過去分詞の間違い |
動名詞 | -ingの間違い |
可算名詞 | 単数形と複数形の名詞の間違い |
記事 | a/theの使い方の間違いまたは脱落 |
主語と動詞の一致 | The girls ‘are’ – 単数か複数か |
前置詞 | 従属前置詞の間違い、場所の前置詞の間違いなど |
句読点 | 使い方の間違いまたは脱落 |
ステップ8:チェックリスト
以下のチェックリストを利用して、自分の文章がバンド8にふさわしい特徴を備えているかどうか確認しましょう
課題の達成度 |
|
一貫性とまとまり |
|
語彙力 |
|
文法知識と正確さ |
|
これら8つのステップに従えば、ライティング タスク2でバンド8を獲得することも夢ではありません。
Is IELTS writing hard?
IELTS writing is not so hard if you have a thorough understanding of the test format and are able to organise your thoughts into grammatically-correct, well-structured sentences. Obviously it requires a fair amount of practice. To make it easy, IDP has launched IELTS Prepare where you can access a range of preparation materials: from practice tests, sample answers, videos and articles, all the way to expert assessments, online courses, webinars and more.
IELTS writing for beginners
Join our free IDP IELTS webinars that are designed to give you a sense of what to expect during the IELTS Writing test and guide you towards reaching a high band score:
Improve your understanding of the writing test format and questions
Identify key points
Make your answers relevant
Organize your answers in a more coherent manner