IELTSおすすめの参考書ベスト7：アジアNo.1英語教師の嶋津幸樹先生が厳選紹介！

「独学でIELTSの勉強をするには、どんな参考書を使えばいいんだろう？」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、IELTS8.0保持者で15冊以上の英語学習本を執筆されてきたアジアNo.1英語教師の嶋津幸樹先生に、参考書選びのコツとおすすめの7冊を紹介していただきました。

嶋津 幸樹(しまづ こうき)先生

皆さん、こんにちは！高校時代から英語参考書マニアとして数百冊の英単語帳を買い漁り、自分自身も15冊以上の英語学習本を出版してきました。IELTSの出版書籍数は日本一を更新し続けています。今回はそんな僕の英語学習経験と英語指導経験に基づいてIELTS学習者におすすめしたい7冊の英語参考書を紹介します。

✅書店に足を運んで自分の手で選ぶ

本の売れ行きは本の内容の良し悪しだけでなく、売り出し方が強く影響します。みんなが使っているから良い教材、というわけではなく、こだわりを持って自分で選んでいくことが重要です。まずは本の触り心地、紙の厚さ、開きやすさなどフィットするものを選ぶと愛着が湧き、継続して学習できます。与えられた本やフィットしない本は英語学習のモチベーションに繋がりません。大量の時間を共に過ごす参考書だからこそ、納得のいく選択をすることが重要です。

✅言語習得の i＋1を意識する

簡単過ぎず難し過ぎない参考書を選ぶこと、つまり自分に合った教材を選ぶことが参考書選びの基本です。言語習得においては「i+1」ーー現時点の自分より、少し先を行くレベル(+1)にチャレンジしてインプットすることで、より効率的に身につけることができるという仮説が有名ですが、参考書選びにおいても背伸びをし過ぎることなく、手の届くレベルで段階的に成長していくことが重要です。まずは自分の英語力を客観的に理解することから始め、i+1の教材を自分の目で見て選択していきましょう。

✅10年後の自分に必要な教材を選ぶ

IELTSに向けた英語学習において重要なことは、目の前の試験に向けた小手先のテクニックを身につけるのではなく、本質的で価値のある教材を選んでいくことです。IELTSの過去問が公開されていないことにはリサーチに基づいた根拠があります。今学習したことは10年後に表面化されます。本質的な学習を繰り返すことで10年後にグローバルで活躍するために必要な英語力が身についていることでしょう。闇雲にベストセラー本を買い漁るのではなく、自分の将来像、セルフイメージを持った上で、キャッチコピーに騙されず賢明な選択をしていきましょう。

① IELTSに挑戦するための第一歩！本家ケンブリッジの公式問題集

IELTS Practice Tests（Cambridge University Press & Assessment）

「IELTS Practice Tests」はIELTS設問作成団体であるケンブリッジが作成したテストが4回分収録されています。例えると驚くほど美しい英文の宝石箱でしょうか。ケンブリッジの公式問題集は一家に1冊あると安心です。ネットで購入すると海賊版が届くこともあるため、書店での購入をおすすめします。ちなみに僕の推薦の言葉が書かれた帯のものは日本版正規品となりますので、目印にしてください！

② ケンブリッジの英文クオリティーで学習する教養リーディング

PRISM READING（Cambridge University Press & Assessment）

アカデミック英語と批判的思考力が同時に身につく最強のリーディング教材です。全5冊のシリーズでA1からC1までの学習者に対応し、世界中から集めた映像特典があるため、IELTS初学者にもおすすめです。また紙教材だけでなくオンラインコンテンツも充実していています。ケンブリッジの英文クオリティーに触れておくとIELTS高得点に一歩近づけます！

③ 良質な英文を大量に早く読む練習に最適な1冊！

Reading for Speed and Fluency（Compass Publishing）

これまで英語を指導してきた小中高生に10年以上使ってきて効果抜群だったリーディング教材です。IELTSの様な難易度の高い英文ではなく、英文をスムーズに練習に特化した教材です。精読だけでなく基礎に戻って英文をたくさん読みたい方におすすめです。「読解に必要なのは、語彙のカバー率95〜98％のテキストである」と唱える語彙習得理論の権威ポール・ネーションによるリーディング教材です。

④ イギリス留学中に出会ったコロケーションを1500個厳選！

IELTS必ず☆でる単スピードマスター（Jリサーチ出版）

イギリス3年間の留学中、実際に出会ったコロケーションをテーマ別に1500単語を厳選して掲載しています。日本で発売されているIELTS英単語帳で唯一の新書サイズです。さらにIELTSのスピーキングとライティングに特化したコロケーションと例文150はそのまま実際の試験で使える頻出表現となっています。実際に僕のスピーキングのスコアがIELTS6.0からIELTS8.5に爆上がりしたのはこれらのコロケーションのおかげです。

⑤ IELTS特化型、豆知識満載のIELTS英単語帳！

はじめてのIELTS 単語対策 3600（アスク出版）

英単語帳マニアの僕が選ぶIELTS英単語帳決定版です。他の英単語帳にはない膨大なIELTS関連の情報量、厳選されたコロケーション、テーマ別対策などIELTS受験回数おそらく世界一の著者だからこその圧倒的知識が詰め込まれています。英単語の精度を高めたい中上級者におすすめです。IELTSに特化しているため、IELTSのスコアに直結する英単語帳です。

⑥ 上海のIELTS受験者が愛読するフレーズ集！

Collins Work on Your Phrasal Verbs（Collins）

最近出会ったテーマ別頻出フレーズ集です。上海のIELTS学習者の多くがこのオレンジ色の表紙の教材を常に持ち運びIELTSスピーキング対策をしています。実際にネイティブスピーカーがよく使う400の句動詞が例文と共に掲載されていて、コンパクトで128ページと薄く持ち運び可能です。シリーズ本のCollins Work on Your Idiomsと併せて自然な英語表現をマスターしましょう。

⑦ 上海で中高生に大人気のライティングシリーズ！

Great Writing（National Geographic）

上海は中高生からIELTS対策が当たり前の世界です。そしてここで出会う中高生の多くがGreat Writingを用いて対策をしています。全6冊のシリーズでA1からC2まで幅広い学習者に対応しています。IELTSライティング7.0の壁を超えたい方にはLevel4をおすすめしています。ナショナルジオグラフィックの公式HPからはフラッシュカードや語彙リストがダウンロードできるので、学校教育関係者にもおすすめです。

いかがでしたでしょうか？以上7冊がおすすめのIELTS参考書です。

IELTSは小手先のテクニックでスコアがアップするような英語試験ではなく、受験者の本質的な英語力を科学的・客観的指標に基づいて評価してくれます。IELTSのスコアUPだけのための英語学習ではなく、未来の自分の姿をイメージしながら、自分に必要な英語力を身につけ、英語を使ってローカルでもグローバルでも活躍し、社会貢献することを意識していくと、IELTS学習が楽しくなってくるかもしれません。

世界400万人以上が受験するIELTSはグローバルパスポートです。IELTSを受験して人生の選択肢の幅を広げていきましょう！