IDPは、学校法人浪速学院 浪速高等学校を「IELTS推進校」として認定しました。
2021年に発足した浪速高等学校の国際コースでは、生徒がIELTS5.5を取得し、海外大に合格する実績を出しています。在籍する生徒の大半が、高校2年生のコース開始時には海外経験ゼロ、海外の人と話したことのないレベルからのスタートです。
国際コースでは「英語は使いながら身に着ける」をモットーに、独自のEnglish Only Policyを貫き、授業はもちろん、ホームルームもできる限り英語で行われます。週5コマのネイティブ講師による授業では、教材もすべて洋書を使用。日本人教師はケンブリッジ大学英語検定機構の教授法資格（CELTA）を有することを条件としています。
また、下記の異文化理解の機会を通じ、生徒たちが自己理解や他者との対話を深め、グローバルなマインドセットを醸成することを促しています。
留学の推進（1週間～1年間）
留学生の受け入れ（アメリカ、ドイツ、スウェーデン、モンゴル等）
フィリピンでの語学研修
オンライン英会話・海外校との交流
グローバルに活躍するゲストスピーカーの講話 など
浪速高等学校 国際コースの「グローカル」な戦略として、IELTSと英検の両方を定期的に受験しています。あえて2つの試験を同時並行で受験することで、異なる角度から英語力、思考力の底上げをしています。
英検は準1級取得を目指し、合格という成功体験を積めるメリットがあります。一方でIELTSは、より高いアウトプット力を求められます。国内の英語4技能試験には出てこないIELTSならではの問題に向き合うことが、生徒にとってグローバルな視座を高める成長の機会と捉えています。
クラス単位で団体受験をし、一丸となってIELTS5.5の取得を目指す生徒たち
密度の濃いプログラムで2年間学んだ生徒たちは、進路選択時にはIELTS5.5、あるいは6.0を取得し、海外大学の出願や国内の総合型選抜入試に臨みます。
【直近の進路実績】
※2021年に設立した国際コースの卒業生は、2期のみ
海外進学：アメリカ、スペイン、台湾、フィリピン、マレーシアなど
※ カナダやイギリスなどの海外の協定校・指定校も拡大中
国内進学：国公立大学、同志社大学、関西学院大学、立命館大学、関西大学などの私大
国内入試の総合型選抜の合格者は、IELTSをはじめとした英語でアウトプットする経験の中で磨いたプレゼンテーション力を強みに、高い倍率の試験を突破しました。
適切なカリキュラム、教師陣の熱意、そして生徒の努力で、グローバルな進路開拓ができることを証明する浪速高等学校 国際コースのモデルは、IELTSを活用した進路指導を模索中の学校にとって、大きな希望となっています。
浪速高等学校 国際コース 田井香織先生 コメント
「大阪から世界へ飛び出し、グローバルに活躍する人材育成を」という木村理事長の発案で、長い準備期間を経て2021年に浪速国際コースが発足しました。
学校の応援をいただいて、ケンブリッジ大学英語検定機構の教授法資格（CELTA）を取得する際、世界中の教員と共に学んだことが、私にとって教師人生を大きく変える原体験となりました。このことが、多感な高校生こそ海外とのつながりで人生を開いて欲しいと思うきっかけになりました。
本校は全国でも他に類を見ないほどの美しい校舎、最先端の設備等、ハード面においては最高レベルです。あとは我々教員の努力でソフト面を充実させるべく、日々研鑽中です。試行錯誤の中で信じてきたのは、「学びの機会と努力する姿勢さえあれば、だれもがグローバルに活躍するチャンスを掴める」ということです。本コースの生徒は、帰国子女でもなく、子どもの頃から英語を第二言語として使ってきたわけでもありません。これまでの海外経験はゼロで、日本で一般的な英語教育を受けてきた、純粋に「英語が話せたらかっこいい」と考える生徒たちです。そんな生徒たちがSNSではなく実体験として海外を経験し、グローバルな思考にシフトし、やがて自分の人生を自分で動かしていけるよう、海外研修、海外校との交流、留学生の受け入れなど、さまざまな取り組みを行ってきました。
その一環として実施したIELTS受験では、海外の文献に触れる経験、自分の考えをグローバル基準でアウトプットする経験を積むことができました。すぐに良い結果は出ませんが、生徒たちは学びの点と点をつなぎ、自分のものにしていきます。そして日々の学びがIELTS5.5以上というスコアに昇華され、入学時には想像すらしなかった海外大学進学という選択をつかみます。
生徒たちには、浪速国際コースで体感した自走力を礎に、生涯学び続け、世界の好きな場所で自分らしい人生を歩んでいってほしいと思います。浪速高校の改革はまだ始まったばかりです。